造園における根回し、環状剝皮について簡単にわかりやすく説明!

大きな木を圃場から運ぶときの準備について簡単にわかりやすく解説します!

根回しとは

根回しとは、簡単に言うと植木を運ぶやすくするために土と根をまとめることです。
不織布などで土と根をまとめ根鉢を作ります。
不織布なのでそのまま植えればいずれ腐りその土地に根を生やすことができるのです。

適切な時期、方法があるのでそこは植木屋さんの力量が試されます。
この根回しによって植え付けた後に枯れるか枯れないか決まる大事な作業です。
後で説明しますが、方法の一つに環状剝皮というものがあります。

植える立場からすると
・植栽範囲が狭いことが多い
・できるだけ軽いものの方が植えやすいので、根鉢は小さくしてほしい
・でも枯れないようにしたい
というようなことがあります。

いつも無理を言ってしまいますが、圃場の方ごめんなさい。
でも、要望きいてください。(笑)

小話~植木以外の「根回し」

事前にあらかじめ準備し、事をスムーズに進められるようにすること

これも「根回し」といいますよね。

語源は造園の根回しなんだとか・・・
言葉の意味を知ってるとかっこいいですよね

環状剝皮について

「かんじょうはくひ」

難しい言葉ですが、これを知ってたら植木屋さんです。
そして、さらっと説明できちゃえばモテます。多分。。

さて、本題です。

根回しについて説明しましたが、根鉢を作るときはどうしても大きな根を切らなくてはいけません。
大きな根は養分や水分をあまり吸収しません。
大きな根の先に生えてる細根だとか毛根とかいう、ちいさな根の働きが大きいです。
大きな根を切ったら枝や葉に必要な養分や水分が吸収されず、枯れてしまいます。

大きな根を切っても、上部の枝や葉を落とせば大丈夫な時がありますが、せっかくの樹形が台無しです。

そこで環状剝皮をおこないます。

環状剝皮とは、大きな根の皮をあらかじめ削ぐことで、そこから細根を発根させることです。
しかし、これには労力と時間がかかるため、運ぶ時期と逆算して行わなければなりません。
これも植木屋さんの力量次第ですね。。

環状剝皮により細根をだしてから大きな根を切ることで養分や水分を補えます。

まとめ

植木の運搬の準備には2つの意味で根回しが必要!!
環状剝皮という言葉を覚えたら植木屋さんっぽい!かっこいい!

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